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DMは封筒で送るべき?封書DMのメリットと開封率アップのコツ
自社サービスの案内や新商品のお知らせ、お得なセール情報など、DM(ダイレクトメール)はさまざまな宣伝ができる代表的な広告媒体です。多くの企業がDMによる販促活動を実践していることから、DMの効果を上げるためには差別化を図る必要があります。
「他社とはひと味違うDMを送りたい」「もっと宣伝に効果的なDMを作りたい」という場合は、封筒にDMを入れて送ってみましょう。当記事では、DMを封筒に入れるメリット・デメリット、DMに使える封筒の種類、開封率を上げるコツを解説します。
目次
1.DMを封筒に入れるメリット
DM(ダイレクトメール)の中でも封書で送るDMの割合は18.4%と、はがきDMの次に多い手法となっています。
出典:一般社団法人日本ダイレクトメール協会「DMメディア実態調査2023」
封書DMを採用している企業はまだ少なく、差別化を図る点では有利になると言えるでしょう。DMを封筒に入れるメリットについて説明します。
1-1.多くの情報を届けられる
封書DMははがきと違って紙面の制限がなく、発送する資料を増やせば多くの情報を盛り込めます。たとえば、学習塾のカリキュラムやスキンケア商品の使用手順、料金体系など、複雑な情報や膨大な情報をはがき1枚で伝えるのは大変です。
封筒であれば、リーフレットやパンフレットなど、分かりやすい資料を添付することが可能です。さらに封筒のサイズを大きくすれば、厚いカタログの冊子なども封入できます。伝えたい情報の量に合わせて、さまざまな文書をカスタマイズできる点が、封書DMのメリットの一つです。
1-2.商品サンプルを試してもらえる
封筒にはスキンケアやサプリメントなどの商品サンプルを入れられます。お店ではなく自宅で気軽にサンプルを試せるのは、送られた方にとっても魅力的です。また、封筒に「サンプル在中」と書かれていれば興味を引かれ、開封率が上がる可能性があります。
無料で商品が試せるというのはお得感を感じやすく、実際に使用して商品に安心感を持ってもらえれば、購買につながるチャンスも増えます。実際に使用した方が購入に踏み切れるよう、お試し価格のキャンペーンチラシとともにサンプルを送付してみましょう。
1-3.他社のDMと差別化を図れる
封筒のデザインや形をカスタマイズすることで、他社のDMや郵便物と差別化が可能です。ブランドのトレードカラーを用いるなど、オリジナリティにこだわったデザインを採用してもよいでしょう。
また、DMの内容に合わせてデザインを工夫すれば、中身に関心を持ってもらえる効果も期待できます。たとえば、洗練されたデザインと高級感のある材質の封筒を選べば、送られた方に特別感を感じてもらいやすくなります。お得なセールのお知らせを親しみやすいデザインにしたり、誕生日やクリスマスなどのイベントに関連したデザインにしたりする工夫もおすすめです。
2.DMに使える封筒の種類
封筒と一口に言っても、種類や材質、サイズはさまざまです。送りたいものの大きさや内容に応じて最適な封筒を選びましょう。ここでは、封筒の種類やサイズなどを特徴別に解説します。
2-1.【サイズ】角型2号・角型3号・カスタム
DMを送る際に用いられる封筒のサイズは以下の3種類が一般的です。
角形2号 | サイズは240×332mmです。一般的なA4サイズのクリアファイルが入る大きさで、パンフレットなどの資料を折り曲げずに届けたい場合に適しています。郵便局での送料は「定形外郵便物」の規格内料金が適用されます。事務用品として用いられることが多く、手に入りやすい封筒です。 |
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角形3号 | サイズは216×277mmです。B5用紙を折らずにそのまま入れられる大きさで、A4サイズの資料であれば2つ折りで封入できます。郵便局での送料は「定形外郵便物」の規格内料金が適用されます。 |
カスタム | オリジナルのサイズで作られた封筒で、業者に注文して作成するのが一般的です。他のDMと違った形や大きさのため目に留まりやすくなります。反面、コストや送料がかかることが難点です。 |
2-2.【材質】紙封筒・ビニール封筒
DMを送る際に用いられる封筒の材質は以下の2種類が一般的です。
紙封筒 | 内容物が透けにくく、個人情報など隠したい情報があるDMを送る際に適しています。カラーバリエーションも豊富で、差別化を図りやすいことが特徴です。封筒の材質としては、クラフト紙やケント紙が一般的です。クラフト紙は強度が高く破れにくいため、厚みや重みのあるものを封入するのに向いています。ケント紙は上質な製図用紙で質感がよく、高級感を演出したいDMにおすすめです。 |
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ビニール封筒 | 主にポリプロピレンを材料に作られる透明な封筒です。内容物が透けて見えるため、デザインやサンプルの封入によって開封率を高める工夫を凝らすことができます。また、水濡れに強いのも利点です。パリッと硬い質感で透明性が高いOPPフィルムを使用したものと、やわらかい質感で強度があり裂けにくいCPPフィルムを使用したものの2種類が一般的です。 |
3.DMを封筒で送るデメリットは?
DMを封筒で送るデメリットには、開封率とコストの2点が挙げられます。はがきはそのままの状態で情報を確認できますが、封筒は開封という手間がかかるため、未開封のまま捨てられる場合もあります。
また、封筒で送るDMははがきよりもコストがかかります。はがきと比較して送料が高く、封筒代も費用として考慮しなければなりません。さらに資料を封入する作業に人件費がかかります。重さやサイズによっても料金が変わるため、封筒を利用する場合は予算とのすり合わせも必要になるでしょう。
コストをかけず情報量の多いDMを送りたい場合は、圧着はがきDMを利用する方法もあります。
4.封筒で送るDMの開封率を上げる3つのコツ
DMを封筒で送る際は、さまざまな工夫を凝らすことで開封率が上がる可能性があります。せっかくコストをかけるのなら、少しでも多くの人に読んでもらえる封筒にしましょう。ここでは開封率向上に役立つ対応策について解説します。
4-1.目的に応じて封筒の種類を使い分ける
一般的に、中身の見えない紙封筒のほうが開封率が高まる傾向にあります。法人向けのDMであれば、紙封筒で中身が分からず担当者の手元に届くまで捨てられにくいという利点もあります。封筒自体に印刷やデザインを施せるため、高級感を演出したいときにも紙封筒がおすすめです。
ビニール封筒の利点は、紙封筒よりも低コストで利用できるところです。ビニール封筒は内容物が透けるので、あえてクーポン券やサンプル品を見せることで開封率の向上が期待できます。防水性や強度も優れているため、内容物を損傷から守りたいときにもビニール封筒が活躍します。
4-2.手で簡単に開けられる封筒を使う
ハサミを使わずその場でサッと開封できる便利な封筒にするのも、開封率の向上を狙う上では効果的です。のり付けされたフラップの下から簡単に開封できるクイックオープナータイプの封筒を使うと、手間なく開封できるようになります。封筒にミシン目加工を施したDMは、開封のしやすさに加えて特殊なデザインで人目を引くこともできるでしょう。
また、クーポンウィンドウとして封筒の表面にミシン目加工を施し、剥がせるようにした封筒もDM用封筒としておすすめです。剥がした部分がそのままクーポン券になるデザインなども考案されています。宛名の部分を剥がして個人情報を手間なく安全に処分できる工夫として取り入れられている場合もあります。
4-3.興味を引く文言や写真を掲載する
開封率を上げるためには、封筒自体にキャッチコピーを印字したり目を引く写真を印刷したりする方法もおすすめです。紙封筒でサンプル品を送る場合は、サンプルの写真を封筒に印刷すると内容物が分かり、開封の意欲を高められます。また、誕生日を祝うメッセージやバースデープレゼントをイメージする写真を添えると、特別感を持ってもらえるでしょう。
商品の品質の高さや高級感をアピールしたい場合は、厚手の上質な紙封筒で洗練されたデザインにすると信頼感を得やすくなります。反対に、セールやクーポン券の送付が目的であれば、ビジュアルで訴求しやすいビニール封筒を使うという手もあります。DMで送る内容に合わせて、パッと見ただけで開封したくなるキャッチコピーや写真を検討してみましょう。
まとめ
DMを封筒に入れることには「はがきよりも多くの情報を伝えられる」「商品サンプルを試して購入につなげやすい」「デザインなどで他社と差別化を図れる」といったメリットが挙げられます。しかし、わざわざ封筒を開ける手間が生じることから開封率ははがきDMより下がりやすく、またコストもかかる傾向にあります。
手でも開けられるデザインの封筒を採用したり、目的に合わせた封筒の材質やキャッチコピー・アイキャッチ画像を選定したりして、開封率の向上を図りましょう。