圧着はがき・DM通信

印刷する?しない?テンプレート使用の入稿データ

製版の萩原です。よろしくお願いします。

 

前回の担当回で判断しづらいデータとして、オーバープリントのお話をさせていただきましたが、その他にも製版時に判断に迷うデータがあります。

その一つが、圧着はがき・DMなどの入稿データ作成用テンプレート(レイアウト用フォーマット)です。

 

他の印刷会社さんの圧着はがき・DM用テンプレートで作成されたデータがたまに入稿されます。

圧着はがき・DMの作成が簡単にできるよう、良く考えられて作られているのですが、それでもデータを受け取る側としては混乱することがよくあります。

 

判断に迷う一番の問題点は、一つのデータの中に必要な部分と不要な部分が混在している事です。

不要な部分とは、データ作成の為の説明やアタリ罫(線)などです。

 

データ作成の説明はもちろん実際には印刷しない部分です。テンプレートでも殆どが印刷に支障がない様、トンボより外側に書かれているか、レイヤーで分けられています。

トンボより外側に書かれているものは基本的に問題ありませんが、たまに外側の説明部分とレイアウト内の必要な部分がグループ化されていたり、必要なデータと一緒にマスクされていることがあり、データ処理に影響を及ぼす可能性があります。

レイヤー分けされているものに関しては、圧着はがき・DMの印刷に不要なレイヤーを隠すか削除すればいいのですが、不要なレイヤーの中に必要な内容がレイアウトされている事があり、うかつに削除できません。

また、ブラック100%のオブジェクト(図形や文字など)の下に不要な文字などが隠れている場合もあり、以前説明させていただいたオーバープリントの問題が発生することもあります。

 

アタリ罫(線)も実際には印刷しない部分です。レイアウトの際の目印として引いてある線で、一般的にはガイドライン(印刷されない線)を使用しますので特に問題ないのですが、テンプレートの中には実線(この場合は印刷される線の事)で書かれているものがあり、それがアタリ罫なのか必要な線なのか正確に判別ができません。

また、コーナーカット(角切り)や折りの位置を、トンボの代わりに実線でレイアウトの中に指示している場合もあり、特に判別が困難です。

 

例えばこれはテンプレートを使用していないデータでも時々見られる事ですが、左や右端の下隅部分に色を変えた三角形がデザインされている場合、通常こちらでは圧着はがき・DMをめくる際の目印を示すためのデザインと捉えます。しかし制作者の方がそれをコーナーカット(角切り)の指示のつもりで入れている場合があり、意図が正しく伝わりません。

 

更に折りの位置に点線や破線が引かれている場合は、(1)点線もデザインの一部なので印刷する。(2)点線は折りの位置を示す目印で、印刷はしない。(3)点線はミシン入れの目印で、印刷しない。(4)点線はミシン入れの目印だが、印刷もする。など、いくつもの可能性が考えられます。さすがにこれではこちらの判断だけで進めるのは危険ですので、確認が必要になってきますが、そうなると短納期に影響する可能性が出てきます。

 

おそらく圧着はがき・DM用などのテンプレートは、他業種の方など、印刷用データの作成に慣れていない方も多く利用されているのではないかと思います。

印刷業界以外の方では、レイヤーやアタリ罫(線)などが分からなくて当然です。

多くのテンプレートは、そのような方にもできるだけ分かりやすく作られているのですが、それでも印刷に詳しくない方では理解するのが難しいでしょう。(私も他の業種で働いていたら理解できないと思いますし、今でもデータの全てを理解できる自信はありません)

 

ではユニオン印刷の圧着はがき・DM用テンプレートはどうかというと……、恥ずかしながらこちらも例外ではありません。

短納期に対応していくためにも、もっともっと改良を加え、どなたにも(もちろん私にも)分かりやすい圧着はがき・DM用テンプレートにしていく必要があると感じています。