圧着ハガキ・DM通信

圧着出来る用紙について

こんにちは。

圧着担当の福山と申します。

今回は圧着はがき・DMに向いた用紙と向かない用紙について話したいと思います。

 

たくさんある用紙の中で、コート紙とマット紙しか圧着はがき・DMで使われていないのは何故か。

たまに『上質紙では、圧着出来ないですか』と、聞かれる事があります。

実は、私も圧着を始めた頃に聞かれて、やったことが無かった為返答に困りましたが、たまたま圧着用紙内に、合紙(紙と紙の間に目印として入れる紙)として、色上質紙が入っていたのに気が付かず、作業をしてしまった事があります。

この時、機械から出てきた色上質紙は、全く圧着されていませんでした。

合紙前後の紙は、問題なく圧着されている為、ニスがのっていない訳では無さそうです。

何故だろうと紙を開いてみると、通常、コート紙やマット紙の場合はニスが紙の表面に塗膜を作るのですが、それが全くありませんでした。

つまり、紙をコーティングする為のニス成分も、圧着する為の接着成分も、全て紙の繊維内に吸い込まれてしまった為、圧着されないのでした。

何回か、同じ紙を通しましたが、全て吸い込まれて全く圧着されませんでした。

 

では、何故コート紙やマット紙は、圧着出来るのか。 

本来、紙は、繊維と繊維の間に『隙間や凹凸』があります。

コート紙やマット紙は、用紙表面の紙の繊維を滑らかに『隙間や凹凸』を無くすように加工されています。

その為、インキやニスを表面に留まらせる事が出来るのです。

 

では、表面をツルツルに加工した用紙なら圧着に向いているのか。

それが、そうでもないんです。

表面がツルツルに加工されているという事は、インキや、ニスの吸い込みが『悪い』という事です。

つまり、『乾きが非常に悪い』のと更に、インキが用紙表面に着いているだけなので、そこにニスを塗って圧着すると、インキが全て剥がれてしまいます。

 

つまり、程よくインキやニスを吸い込み、用紙表面にニスの塗膜を作る事が出来る用紙。

それが、コート紙とマット紙だったという事です。

ただし、ここに書いたのは『UVニス圧着』についてです。

他の方法であれば、出来る用紙もあります。

『この用紙は圧着はがき・DMで使用できるだろうか』

『こんな加工をした物は、圧着出来ないか』

何でも試してみますので、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

圧着ハガキのトップページへ戻る

オプション

特殊加工