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圧着はがきの折りと紙癖
こんにちは。
圧着担当の福山と申します。
今回は《折り》と《紙癖》について話したいと思います。
用紙には 【目なり】(用紙の繊維が入っている方向)があります。
薄い用紙だと判りにくいのですが、厚手の用紙を曲げていただくと、曲げやすい方向・曲げにくい方向が判りやすいと思います。この 【目なり】 は、用紙の縦もしくは横に入っており、圧着はがきの折り方によって使い分けをしています。
そして、用紙にも 【表裏】 があります。
一般的に、ツルツルと滑らかな面が表、ザラザラな面が裏です。
この用紙の【目なり】と【表裏】が、インキや湿気、UVニスの影響で【紙癖】となって出てきてしまい、圧着はがきの仕上りや加工時間を大きく左右します。
圧着はがきの折りの天敵【紙癖】
ぱっと見、全く問題が無さそうにもかかわらず、折り羽根に入ってくれない時や、うまく折れていた物が突然折り位置がばらついてうまく折れなくなる時には、この【紙癖】が原因の場合があります。
しかし、ぱっと見は何の問題も無いように見える為、【紙癖】のせいだとはなかなか気が付かない事も多く考えられる対策を全て行った最後に、ようやく【紙癖】であると結論が出る事が多いです。
用紙は、印刷前でも湿気でたわんでしまったり、逆に乾燥し過ぎてカールしてしまったりする事もある上、印刷後はインキが乗った事によって収縮差が出来て紙がたわんだり、カールしたりします。
更に圧着でUVニスをのせると、また、たわんだり、カールしたり。
時間も神経も使うので、【紙癖】は圧着はがきのオペレーター泣かせです。
折りが曲がってしまう原因には、印刷時の粉(印刷した紙同士がくっついてしまわないよう粒子の細かい粉をかけています)や、断裁時に出る紙粉(用紙を切る事によって出る紙の細かい繊維)などが折り機の給紙部分等に付着する事によっても起きてしまう為、定期的に清掃する必要があります。
また、Z型圧着はがきや巻き三つ折り圧着はがき、封書型三つ折り圧着DMなど、両面にUVニスをのせるものには、様々な影響で【紙癖】が起きやすいため2人、多いときは3人がかりで作業にあたっています。
圧着はがきの折りは、用紙の状態・インキやUVニスののり・乾き具合によって、日々やり方を変える必要があるので、いつも新鮮な気持ちで作業出来るのがこの仕事の面白いところかもしれません。
私はこの圧着はがきという仕事に携わって、9年になりますが、まだまだ勉強不足を感じています。
これからも、お客様と共にユニオン印刷の圧着はがきを成長させていきたいと思っています。