圧着ハガキ・DM通信

オーバープリントについて

製版の萩原です。よろしくお願いします。

 

圧着ハガキなどの刷版を出力する前にデータのチェックや出力の為の処理を行うのですが、その際に「これはどっちなんだ?」と迷う事がいくつかあります。

迷った時はデータを制作された方に確認するのが一番ですが、半日以上連絡が取れないという事も珍しくありません。それでは「圧着ハガキの短納期」への対応ができなくなるため、こちらで如何にすばやく正しい判断をするかが重要になってきます。

その代表がオーバープリントです。

 

圧着ハガキに限らず全ての印刷のオーバープリントについては印刷業界での統一がされておらず、印刷会社(または製版会社)毎に扱いが異なります。

ブラック100%の部分をどう扱うかが中心で、多くの印刷会社が次のどちらかの方法を採用していると思います。

 

  1. 製版ではオーバープリントの処理を一切行わない。オーバープリントを掛ける場合はデータ制作者がデータ上でチェックを入れる。チェックされていない部分は全て「ヌキ」で出力、印刷される。大手の通販印刷会社さんはおそらくこちらが多いのではないでしょうか。
  2. 出力時、ブラック100%に強制的にオーバープリントを掛ける。ブラック100%の部分が「ノセ」で印刷される。

 

ユニオン印刷では「2」の方法で圧着ハガキの印刷をしています。主な理由としては、ブラック100%は他の色と比べ、ほんのわずかに印刷の見当がずれただけでもずれた分の白地が目立ってしまうからです。ブラック100%は文章などの小さな文字にも多く使われるため、「ヌキ」ではかなり見づらくなってしまいます。

ただし、ブラック100%の占める面積が大きい場合は、オーバープリントを掛けると逆に見栄えが悪くなる場合もあります。印刷用のプロセスインキは透明性があるため、下の写真や模様、色などが透けて見えてしまうからです。

そのような場合はなるべくオーバープリントにせず、代わりにブラック100%にシアン、マゼンタ、イエローをそれぞれ20%ずつ加えるようにしています。

そうすることで、万が一印刷でわずかな見当ずれがあった場合でも目立たなくなり、透明効果の影響でオーバープリントの掛かる部分と掛からない部分に分かれてしまうという現象も防ぐ事ができます。また、深みのある引き締まったブラックになります。

 

さて、最初に書いた「これはどっちなんだ?」という部分ですが、最もこちらで判断に迷うのが、ブラック100%以外の色にオーバープリントが掛っている場合です。

制作の方が意図してチェックしたものなのかどうかが分からないからです。

例えば、黄色いバックの上に青い文字がある場合、文字にオーバープリントのチェックが入っていると印刷では緑の文字になってしまいます。

また白い文字にオーバープリントのチェックが入っていると、印刷ではその文字が消えてしまいます。(このケースが結構多い)

基本的にユニオン印刷では、ブラック100%以外は全てオーバープリントのチェックを外させて頂いています。

その多くが、データを制作されたご本人も「オーバープリントにした覚えがない」からです。恐らく「1」の印刷会社さん用に制作されたデータがベースになっていて、元々はブラック100%だったものを後で他の色に変更したものと思われます。

ただし、まれに制作の方が意図的にオーバープリントを掛けている場合もありますし、特殊な効果の中にはオーバープリントのチェックを外してしまうと本来の効果が得られない場合もあるので完璧な方法とはいえませんが。

 

今後も、出来る限り正しい判断を行い、「圧着ハガキの短納期」に対応していきたいと思います。

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