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飛脚メール便は追跡できる?特徴や料金・サイズ規格を紹介
メール便は、届け先の郵便受けに配達することでサービスが完了する配送サービスです。宅配便などと比較して安価に利用でき、受領印が不要なため受取人不在時でも問題ありません。しかし、一方的に送る形となるため、荷物がきちんと配送先へ届いたか不安になる人もいるでしょう。
この記事では、飛脚メール便における荷物追跡サービスの概要や、メール便の特徴・料金・発送方法を解説します。利用するメール便をサービス内容で選ぼうと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
1.飛脚メール便は追跡サービスを利用できる?
飛脚メール便では、追跡サービスを利用できます。
飛脚メール便とは、受領印が不要な荷物を郵便受けに配達する、佐川急便の配送サービスです。サービス対象は法人限定で重量が1kg以下となっており、雑誌やカタログといったA4サイズ程度の荷物を想定しています。配達日時指定はできません。
追跡サービスとは、発送した荷物の配送状況を、電話やインターネット上で照会できるサービスのことです。発送時に追跡用の番号が発行され、営業所に問い合わせたりWEBページの検索ボックスへ番号を入力したりすることで、荷物の大まかな現在位置が補足できます。
飛脚メール便にも追跡番号があり追跡サービスの利用が可能なものの、WEB上では配送状況の確認ができません。飛脚メール便で発送物の現状を知りたい場合は、電話などで直接営業所に問い合わせる必要があります。
飛脚メール便でWEB上の追跡サービスを利用できない理由は、配送料が格安に設定されているためです。荷物の配送状況を追跡システムへ詳細に反映させる手間を省くことで、配送料を抑えています。なお、飛脚ゆうメール便の場合は日本郵便の配送システムに準拠するため、追跡サービス自体を利用できません。
2.飛脚メール便の特徴・料金・利用方法
飛脚メール便は、送る側と受け取る側の双方を法人に限定したサービスで、全国一律の手頃な料金で規定サイズ内の荷物を送付することができます。一般・個人事業主は利用できません。ただし、飛脚メール便の関連サービスとして「飛脚ゆうメール便」があります。こちらは郵便局へ配送依頼を佐川急便が代行するサービスとなり、個人相手にも荷物を送付することが可能です。
ここでは、飛脚メール便・飛脚ゆうメール便で送れる荷物のサイズ規定や発送料金、送り方を解説します。
2-1.サイズ・料金
飛脚メール便・飛脚ゆうメール便で送れる荷物の取り扱いサイズは、下記の通りです。
項目 飛脚メール便 飛脚ゆうメール便 サイズ制限
- 3辺の合計が70cm以内
- 最長辺が40cm以内
- 縦34cm以内
- 横25cm以内
- 円筒の直径は3cm以上
厚さ(高さ)
- 2cm以内
- 3cm以内
重さ
- 1kg以内
- 3kg以内
出典:佐川急便「飛脚メール便」
飛脚メール便・飛脚ゆうメール便ともに、荷物一個に対して重量ごとの利用料金が設定されており、全国一律です。どちらも発送元払・売掛のみの取り扱いで、請求書は1か月ごとにまとめて発行されます。現金での支払いは受け付けていません。飛脚メール便・飛脚ゆうメール便の重量別料金設定は、下記の通りです。
飛脚メール便 重さ 料金(税込) 300g以内 168円 600g以内 220円 1kg以内 325円
引用:佐川急便「飛脚メール便」/引用日2022/03/18
飛脚ゆうメール便 重さ 料金(税込) 200g以内 115円 500g以内 168円 1kg以内 299円 2kg以内 330円 3kg以内 456円
引用:佐川急便「飛脚ゆうメール便」/引用日2022/03/18
なお、大量発送で依頼すると、出荷冊数に応じて料金の割引サービスが受けられます。発送冊数が多いほど割引額が大きくなるため、大量に送付したい場合は問い合わせてみるとよいでしょう。また、飛脚ゆうメール便は、直接ゆうメールを利用するよりも安価となるメリットがあります。
2-2.利用方法
飛脚メール便・飛脚ゆうメール便は、下記の流れで利用できます。
(1) | 佐川急便で初期登録を行う |
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初めて飛脚メール便を使用する場合は、利用登録が必須です。法人があるエリアの担当営業所、もしくはセールスドライバーに問い合わせましょう。 |
※初期登録の受け付けから実際に発送可能となるまで、おおよそ1週間かかります。利用登録は、事前に余裕を持って行いましょう。
(2) | 送り状を作成する |
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飛脚メール便 | 荷物の送付には、メール便ナンバーと配達営業所のバーコードが印字された、専用ラベルが必要です。佐川急便の「スマートクラブ for business」へ登録済みであれば、いつでも送り状を作成しプリントアウトできます。 |
飛脚ゆうメール便 | 飛脚ゆうメール便の場合、メール便用のラベルは必要ありません。普段使用している宛名ラベルに、郵便番号を記載すればそのまま貼り付けて発送できます。 |
(3) | 宛名ラベルを荷物に貼り、発送する |
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荷物の外装に宛名ラベルを貼り付け、集荷を依頼するか営業所へ持ち込みましょう。飛脚メール便・飛脚ゆうメール便の荷物であることを、担当のセールスドライバーに伝えて発送すれば完了となります。 |
飛脚メール便・飛脚ゆうメール便ともに、基本的な利用の流れは同じです。ただし、飛脚メール便は専用の宛名ラベルが必須、飛脚ゆうメール便には専用ラベルが不要という点で異なります。その他、利用時の注意点は下記の通りです。
■共通
- 離島など、配送できない地域が一部ある
- 届け先不明、宛名不備の場合は返送される
- 荷物の梱包は自分自身で行う
- 受領印はもらえない
- 取り扱いは元払・売掛のみとなる
- 現金での支払いはできない
- 荷物の補償額は運送料金相当額までとなる
■飛脚ゆうメール便
- 封筒などの表面に「料金後納」「ゆうメール」の表示が必須となる
- 封筒などの表面に「差出人・返還先」の表示が必須となる
- 発送時に、内容品の確認が必要な場合がある
下記が含まれる荷物は、どちらのメール便でも送付できません。
- 信書
- 現金
- 小切手
- 貨幣
- 有価証券
- 高額品
- 個人情報
- 特殊な扱いが必要な荷物
- 代替品のない荷物
- 再発行困難な荷物
- 再生不可能な荷物
- 危険品
基本的に、飛脚メール便で発送できるのは雑誌やカタログなどの紙媒体のみ、と考えておけばよいでしょう。
3.WEBで追跡サービスを利用したい場合は?
佐川急便の飛脚メール便でも追跡サービスを利用できるものの、配送状況の照会には営業所への問い合わせが必要です。WEB上で配送状況を確認したい場合は、オンラインでの追跡照会に対応した他社メール便サービスを選択しなければなりません。日本全国への配送に対応しており、信頼のおけるメール便となると、宅配大手3社の提供する下記のサービスが挙げられます。
- 日本郵便:ゆうメール(追跡なし)
- ヤマト運輸:クロネコDM便(追跡あり・WEB上での確認可能)
- 佐川急便:飛脚メール便(追跡あり・WEB上での確認不可能)
現状では、メール便の配送状況をWEB上で確認したい場合、選択できるサービスはヤマト運輸の「クロネコDM」一択と言えるでしょう。
「クロネコDM」は、飛脚メール便と同じく、受領印が不要な荷物を郵便受けへ配達するサービスです。雑誌やカタログ程度の荷物を配送する点は同じですが、法人以外に個人事業主も契約の対象となります。
対応サイズが若干小さく、荷物の数量や出荷形態に応じて価格は変動するものの、上限金額は167円となっており、比較的リーズナブルです。「クロネコDM」では、ヤマト運輸が提供する宅急便サービスと同じく、荷物お問い合わせシステムに送り状番号を入力すれば配送状況を確認できます。
下記は、「クロネコDM」の概要です。
項目 クロネコDM サイズ制限
- 3辺の合計が60cm以内
- 最長辺が34cm以内
- 縦11.5cm×横23cm以上
厚さ
- 2cm以内
重さ
- 1kg以内
ラベル
- 専用の宛名ラベルを使用
料金
- 上限金額:167円(税込・全国一律)
飛脚メール便と同じく、信書や現金をはじめ、補償が必要となる荷物などは送付できません。1kgを超える荷物の配送状況をWEBで確認したい場合は、メール便ではなく宅急便の対象となります。
まとめ
佐川急便の飛脚メール便は、雑誌やカタログといったA4サイズ程度のDMを、法人から法人へ大量に送付する際には便利なサービスです。荷物の送付数によっては、大幅な割引が受けられます。
ただし、飛脚メール便で追跡サービスを利用するためには、WEB上で確認ができず、営業所へ問い合わせなければなりません。WEB上で荷物の配送状況を確認したい場合は、ヤマト運輸のクロネコDMを利用するなど、必要に応じた配送会社の使い分けをおすすめします。