圧着ハガキ・DM通信

ゆうメールと普通郵便の違い|メリット・デメリットも解説

紙DMやカタログ冊子を送付する場合は、「ゆうメール」または「普通郵便」の利用が代表的です。2つの発送方法はいずれも日本郵便が提供するものであり、いまいち違いが分からないという人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ゆうメールと普通郵便の違いについて徹底的に解説します。ゆうメールと普通郵便の送料・配達日数・表記、さらにメリット・デメリットを比較しているため、紙DMやカタログ冊子を送るためにどの配送サービスを選ぶべきか悩んでいるという人は、ぜひ参考にしてください。

 

1.ゆうメールとは?普通郵便との違いも解説

ゆうメールとは、日本郵便株式会社が提供している全国一律料金の配送サービスです。配送できる荷物のサイズは、縦34センチ・横25センチ・厚さ3センチ以内/重さ1キロまでとなっています。主にカタログ冊子や書籍・雑誌・CDなどの発送に利用されます。面倒な事前手続きの必要がなく、街中の赤い郵便ポストや郵便局の窓口、いずれからも差し出しが可能です。日本の配送各社では、「クロネコDM便(メール便)」などゆうメール便に類似した配送サービスを提供しています。

一方で普通郵便とは、ゆうメールと同様、日本郵便株式会社が提供している配送サービスであり、手紙・はがきの第一郵便物や第二郵便物を全国一律料金で発送できるサービスです。1辺の長さは60センチを上限とし、3辺の合計が90センチ以内/重さ4キロまでの荷物を送れます。主に手紙や書類などの発送に利用されることが特徴です。ゆうメールと同様、郵便ポスト投函もしくは郵便局窓口にて差し出し、荷物のサイズによって定形郵便物もしくは定形外郵便として取り扱われます。

ゆうメールと普通郵便の最も大きな違いは、「信書を送れるか送れないか」です。信書とは、特定の受取人に対して、差出人の意思を表示し、かつ事実を通知する文書のことで、納品書・見積書や結婚式の招待状、各証明書などが挙げられます。ゆうメールは「郵便」ではないため、信書を送ることができません。一方で普通郵便は信書を送ることができます。信書を送る際は、普通郵便を選びましょう。

 

1-1.ゆうメールと普通郵便の送料

ゆうメールと普通郵便とでは、発送料金にも細かな違いがあります。下記は、ゆうメールと普通郵便それぞれの送料です。

【重量別】ゆうメールの送料
150グラム以内 180円
250グラム以内 215円
500グラム以内 310円
1キロ以内 360円

出典:日本郵便株式会社「ゆうメール」

普通郵便の場合、手紙類の第一郵便物とはがき類の第二郵便物とで送料設定は異なります。また、第一郵便物においても定形郵便物・定形外郵便物など種別によって送料設定が異なることも注意点です。

普通郵便(第一郵便物)の送料
定形郵便物 25グラム以内 84円
50グラム以内 94円
定形外郵便物 50グラム以内 規格内:120円
規格外:200円
100グラム以内 規格内:140円
規格外:220円
150グラム以内 規格内:210円
規格外:300円
250グラム以内 規格内:250円
規格外:350円
500グラム以内 規格内:390円
規格外:510円
1キロ以内 規格内:580円
規格外:710円
2キロ以内 規格内:取り扱いなし
規格外:1,040円
4キロ以内 規格内:取り扱いなし
規格外:1,350円

出典:日本郵便株式会社「国内の料金表 手紙・はがき」

普通郵便(第二郵便物)の送料
通常はがき 63円
往復はがき 126円

出典:日本郵便株式会社「国内の料金表 手紙・はがき」

規格内・規格外とは、いわゆる郵便ポストに投函できるかできないかという規格です。普通郵便では定形郵便物・定形外郵便物以外にもあらゆる配送方法があるため、日本郵便株式会社の公式サイトから確認しましょう。

 

1-2.ゆうメールと普通郵便の配達日数

ゆうメールと普通郵便の配達日数においては、基本的に変わりはありません。いずれも発送地と配達地によって配達日数が決まることが一般的です。日本郵便株式会社公式サイトの下記ページにて、おおよその配達日数を調べることができます。

参考:日本郵便株式会社「お届け日数を調べる」

なお、2021年10月から普通郵便(手紙・はがき)の配達サービスが一部変更されました。この変更により、土曜日配達が休止され、土曜日に引き受けた荷物は火曜日に届くようになります。その他速達郵便料金の変更もあるため、ゆうメール・普通郵便での発送を検討している人は一度下記ページに目を通すことを推奨します。

参考:日本郵便株式会社「2021年10月から郵便物(手紙・はがき)・ゆうメールのサービスを一部変更しました。」

 

1-3.ゆうメールと普通郵便の表記

ゆうメールは荷物として扱われ、普通郵便は郵便物として扱われます。この違いにより、表記が異なる点も大きな違いとなります。

郵便を発送するためには切手が必要です。しかし、紙DMなど大量に発送する場合は非常に労力がかかるため、宛名面に「料金別納」などの表記を印刷することが一般的となっています。切手を貼る手間を省けるだけでなく、条件によっては送料が割引となる点も魅力です。

普通郵便は郵便となるためこの表記を利用することができますが、ゆうメールは郵便ではなく荷物として扱われるため、「料金別納」や「郵便」の表記を印刷することができない点に留意しておきましょう。

 

2.ゆうメールのメリット・デメリット

次に、ゆうメールのメリット・デメリットを紹介します。

メリット(1)比較的安い送料で発送できる

普通郵便に比べて、ゆうメールは比較的送料が安いことが特徴です。ゆうメールで大量にDMを発送する際は、特約運賃契約を結ぶことで割引も適用され、さらに安く発送できます。

メリット(2)DMの到着率が高い

ゆうメールは、日本郵便の転居者データに基づいて全国配送ネットワークを活用するため、他社の配送サービスに比べて到着率が高いと言われています。必ず目を通してほしいDMの発送にはおすすめの方法と言えるでしょう。

デメリット(1)中身が確認できる封筒でなければ発送できない

ゆうメールを発送する際は、封筒の中身が確認できなければ発送できない決まりとなっています。そのため、封筒の一部を切り抜く・一部に無色透明部分を設けるなど、封筒に何らかのひと手間を加える必要があることに注意しましょう。

デメリット(2)土日祝日の配達を行っていない

ゆうメールは2021年10月からのサービス内容変更により、日曜・祝日以外にも土曜の配達を停止しました。これにより、発送日からお届け予定日まで土日祝日を挟む場合は、従来よりもやや日数がかかる点に注意が必要です。

 

3.普通郵便のメリット・デメリット

最後に、普通郵便のメリット・デメリットを紹介します。

メリット(1)料金別納郵便を利用できる

普通郵便の場合は、わざわざ切手を貼らなくても送れる料金別納郵便・料金後納郵便を利用することができます。定期的に大量のDMを送る企業にとっては、非常に大きなメリットとなるでしょう。

メリット(2)信書を送れる配送サービスの中でも特に自由度が高く安価となる

信書を送れる配送サービスには、普通郵便のほか、レターパックやミニレターが挙げられます。普通郵便で軽い小さな荷物を送る場合は、数ある配送サービスの中でも最も自由度が高く、安価であることが特徴です。

デメリット(1)追跡サービス・補償がない

普通郵便は、追跡番号やお問い合わせ番号による追跡サービスや補償がありません、そのため、郵便物の配達状況が把握できず、DMや信書を受け取った・受け取っていないのトラブルが起こる可能性もあります。なお、追跡サービス・補償がない点はゆうメールも同様ですが、他社の類似サービスには追跡機能がついていることが一般的です。

デメリット(2)土日祝日の配達を行っていない

ゆうメールと同様、普通郵便も2021年10月からのサービス内容変更により、土日祝日の配達は行われなくなりました。土日祝日を挟む発送の場合は受取先へ届くまでにやや日数がかかる点に注意が必要です。

このようにゆうメール・普通郵便にはそれぞれ異なるメリット・デメリットがあるため、自分・自社にはどちらが適しているかを判断の上、目的やコストに合った発送手段を選びましょう。

 

まとめ

紙DMやカタログ冊子を送付する場合は、「ゆうメール」または「普通郵便」を利用することが一般的です。いずれも日本郵便株式会社が提供する配送サービスであり、ゆうメールは縦34センチ・横25センチ・厚さ3センチ以内/重さ1キロまでの荷物、普通郵便は手紙・はがきの第一郵便物や第二郵便物を全国一律料金で発送できます。

ゆうメールと普通郵便とでは、送料・配達日数・表記、さらにメリット・デメリットがそれぞれ異なります。ここまでの内容を参考に、ぜひ自社のDM発送に適した配送サービスを選んでください。

圧着ハガキのトップページへ戻る

オプション

特殊加工