圧着ハガキ・DM通信

【例文あり】アパレル業界でのDMの書き方から例文まで紹介!

SNSなどデジタルメディアを活用したマーケティングが活発な現代においても、チラシやDM(ダイレクトメール)など、印刷物による広告活動は効果的です。
シーズン物の取り扱いやセールが多いアパレル業界も例外ではありません。紙媒体ゆえのメリットを最大限に活かしたDMで、集客アップを狙いましょう。

この記事では、アパレル業界で「DMに期待できる効果」と「集客に効果的なDMを作るためのコツ」について紹介します。具体的な文章が思いつかない人へ向けて、例文も用意しているため、ぜひ参考にしてください。

1.アパレル業界におけるDMの効果とは?

現在、メールやSNSを活用した販促を採用しているアパレルショップは、少なくありません。しかし、デジタルメディアによる販促が広まっている中で、あえて紙媒体のDMを選ぶ理由は、以下の効果が期待できるためです。

  • ・SNSとは異なる層へアプローチできる
  • ・個人の顧客に対するプロモーションが行える
  • ・ショップのイメージ向上につながる
  • ・紙媒体ゆえの高い保存率が期待できる

SNSやショップが配信するアプリを活用した販促の場合、該当するSNS・アプリのアカウントを持つ顧客のみターゲット化することができます。一方で、DMは紙媒体であるため、SNSアカウントやショップのアプリを持たない層にも、情報提供できるメリットがあります。

一斉配信機能を使用するデジタルメディアと異なり、各顧客に手書きメッセージを添えるなど親しみやすさの演出による、イメージ向上が可能です。

また、DMの高い保存率が、販促で役立つことがあります。メールやSNSによる配信メッセージの場合、重大な内容でなければ後日改めて見返してもらえる可能性は低い傾向です。

しかし、紙媒体の場合は興味がなかったとしても、テーブルの隅などで一定期間保管されやすいため、数日間は無意識のうちにDMの内容が視界へと入ります。後日改めて目を通してもらえたり、同居している家族に読んでもらえたりするなど、デジタルに比べると長期的な販促が可能です。

2.【宛先別】アパレル業界で成功するDMの書き方

DMは、紙特有の質感やデザインで様々な工夫を仕掛けられるだけではなく、1通ごとに各顧客へ宛てたメッセージを施せるメリットがあります。そのため、販促効果を最大限に引き出すために、新規顧客へのメッセージとリピーターへのメッセージは、異なる内容とするべきです。

ここでは、新規来店した顧客とリピーターの顧客に加えて、久しく来店のない休眠顧客へ向けたDMの書き方について、紹介します。

2-1.新規顧客宛の場合

新規顧客へのDMでは、数あるショップの中から自店を選んでもらえたことに対して、感謝の気持ちを伝えつつ、顧客の満足感と親しみを高めます。基本的な文章の流れは、他のDMと同じく以下のポイントを意識してください。

  • ①挨拶文…来店のお礼
  • ②購入商品について…満足感を高めるメッセージ
  • ③個別のメッセージ…コーディネートの提案など
  • ④次回来店を促す挨拶…親しみを感じる締め方

上記4つのポイントを念頭に、丁寧さの中に程よい親しみやすさを織り交ぜたメッセージにすることが大切です。

まずは、来店してもらえたことに対して、挨拶文で感謝の気持ちを伝えます。続いて、購入商品の魅力を伝えて、ショップや商品への満足度を高めましょう。メッセージに担当者のパーソナリティを含めると、より顧客と距離を縮められます。

2-2.リピーター宛の場合

新規顧客向けと同じく、基本的な構成は「挨拶」「購入商品の魅力」「個別のメッセージ」「次回来店へつなげるメッセージ」の4つです。

リピーター宛の場合は、特に個別のメッセージへ重点を置きましょう。意識するべきポイントは、以下の通りです。

  • ・「お客様」ではなく、名前で呼ぶ
  • ・接客中のエピソードに触れるメッセージを入れる
  • ・スペースいっぱいにメッセージを書く

お店を気に入ってリピートしてくれる顧客に対して、ビジネスライクなメッセージは避けなければなりません。特別感や親しみを感じてもらえるよう、「お客様」ではなく「〇〇様」と名前で呼びましょう。

購入した商品に関する話題の他、接客中の会話や当日のファッションに触れたメッセージを加えることで、血の通った文章となります。また、できる限りスペースいっぱいに手書きメッセージを入れることも、特別感が伝わりやすく次回来店へつなげられるため、おすすめです。

2-3.休眠顧客宛の場合

休眠顧客に対して送る再来店促進DM(ご無沙汰DM・カムバックDM)は、一定期間来店のなかった顧客が再来店や再購入を検討したくなるような内容を意識します。

リピーター宛のものと同様のDMを送ることは、おすすめしません。かつて複数回の来店があったとはいえ、店名やスタッフ名を覚えているとは限らないためです。

  • ・ご無沙汰していることが分かるような挨拶
  • ・個別の商品や季節商品を提案するメッセージ
  • ・再来店を歓迎するメッセージ

上記3つのポイントを踏まえて、「いつでも来てほしい」「また会える日を楽しみにしている」という気持ちが伝わるDMを作りましょう。DMの送り方としては、セール開始前・セール期間中・セール終了直前と、3ステップに分けてDMを送り、反応を見ることがおすすめです。

3.アパレル業界におけるDMの例文

アパレル業界で頻繁に活用されるDMのタイミングは、「新作商品の入荷」「セールの実施」「顧客の新規来店」という3つのイベントです。ここでは、各タイミングのDMを作成するメリットと例文について紹介します。

・新作商品の入荷
新作商品が入荷したことを知らせるDMは、リピーターにも休眠顧客にも送ることのできる内容です。リピーターに対して特別感やワクワク感を提供できる他、休眠顧客に対しては個別のアイテムを提案することで、久々の来店を促すことができます。

<例文>

○○様
いつもご来店ありがとうございます。

だんだんと日差しの強さが気になる季節になってきましたね。
当店では早速、今年の新作としてUVカット機能つきアウターを入荷しました!
デザイン性にもこだわっているので、先日のご来店でお買い上げいただいたフレアスカートと合わせるととってもエレガントになると思います。

〇〇様好みのミントやブルー系など、カラーも豊富にご用意しています。ぜひぜひ、また遊びにきてくださいませ。

・セールのお知らせ
セールのお知らせは、顧客のタイプ(新規・リピーター・休眠)を選びません。クーポンチケットを付けることで、より効果的な集客を期待できるメリットがあります。

<例文>

〇〇様
ご無沙汰しております。

暖かくなってきましたね。〇〇様のお宅のチップちゃんも、毎朝のお散歩がとくに楽しい時期ではないでしょうか。

実は、来月で当店がついに開店5周年を迎えます。記念セールと称しましてワンちゃんグッズも、たくさんお買い得なものをご用意しておりますので、お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

・サンキューDM
新規顧客に対して送るサンキューDMは、リピーターを増やす重要なツールです。工夫次第で個別対応の特別感を演出でき、ブランドやショップのファンを増やすことができます。

<例文>

〇〇様
先日は、数あるショップの中から当店をお選びいただき、ありがとうございます。

ご購入いただいたワンピースは、上着との合わせ方次第でたくさん着回しができるアイテムです。先日のご来店で気になっていらっしゃったブルゾンと合わせるのはもちろん、入荷した今年の新作ジャケットとの組み合わせもおすすめです!

ぜひ、またチェックしに来てくださいね。またのご来店、心よりお待ちしております。

4.DMを作成する際は時期とタイミングに注意!

DMの作成は、時期やタイミングを考慮して行いましょう。アパレル業界はシーズンアイテムの取り扱いが主となるため、特に季節感を意識したDMの作成が重要です。

アパレル業界でDMの作成に適した時期には、以下の記念日やイベントがあげられます。

  • ・顧客の誕生日
  • ・セールの開催期間
  • ・店舗独自のイベントや記念日(開店1周年など)
  • ・イベント期間(クリスマス・バレンタイン・ハロウィン・父の日・母の日など)
  • ・初回の来店から1周年
  • ・新作商品の入荷時期

上記すべての時期にDMを出す必要はありません。ブランドイメージや顧客層、反響などを参考に効果的なタイミングでDMを作成しましょう。

まとめ

効果的なDMの作成には、すべての顧客を一律に対象としたものではなく、各顧客が特別感を得られるような書き方にすることが大切です。「確かに自分に宛てたメッセージである」と認識してもらうことでショップやブランドに対する親しみが生まれ、次回来店や購入などへつながります。

この記事で紹介した例文のように、接客時の会話や購入商品をメッセージに盛り込むと、個別メッセージの効果をアップさせることが可能です。

DMに対する反響が少ないアパレルショップは、メッセージ内容を一度分解し、顧客に特別感を演出できているか、確認することから始めましょう。

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