圧着ハガキ・DM通信

郵送するDM(ダイレクトメール)の種類別サイズから郵送料金まで解説

DM(ダイレクトメール)は、企業や小売店で営業・宣伝手段のひとつとして活用されています。予算や目的に合ったサイズや種類を選定することで方向性が定まります。では、郵送によるDMには、どのようなタイプがあるでしょうか。

この記事では、DMの種類やサイズ、費用について詳しく解説します。
DMを制作するときは、サイズや重さによって変わる郵送料金も、予算に組み込まなければなりません。DMを作成する前に、どのサイズでどのくらいの郵送料金がかかるのかも、必ず確認しましょう。

1.郵送DM(ダイレクトメール)の種類

郵送のDMには、「ハガキ」「圧着ハガキ」「レター」「OPP封筒」など、さまざまな種類があります。それぞれのメリット・デメリットを考慮したうえで目的に合わせたDMの種類を選ぶことが重要です。

まずは、代表的なDMを7種類をご紹介します。

1-1.通常ハガキ

通常ハガキは、もっともスタンダードな郵送DMです。DM(ダイレクトメール)の中では、もっとも安く送れる点が特徴といえます。
活用方法として、キャンペーンや新商品の告知などの販促をはじめ、年賀状・暑中見舞い・移転のお知らせなどが挙げられます。

1-2.A4サイズDM

A4サイズDMは、面積が大きいため、より多くの情報を記載することができます。
活用方法として、不動産会社の住宅展示会の案内や、中小企業のオーナーを対象とした高単価な商品の案内などが挙げられます。

1-3.大判ハガキ

通常のハガキよりも大きなサイズのDMです。一般的には、大判”ハガキ”と呼ばれますが、実際には通常ハガキのサイズに該当しないため、郵送方法や料金に注意しましょう。
形やデザインで差別化できるため、手にとって見てもらえる確率が高まります。
活用方法として、イベントやキャンペーンの案内、新商品などの各種案内、商品カタログ、会社や学校案内などが挙げられます。

1-4.二つ折り圧着ハガキ

二つ折り圧着ハガキは、通常ハガキの2倍の面積があるため、記載できる情報量が非常に多い点が特徴です。圧着部分を開く楽しみがあり、圧着加工のないDMに比べ、反響率が高い傾向があります。
活用方法として、既存の顧客に対し写真や文章をふんだんに使った新たな商品案内などが挙げられます。よく目につく外面に「特別クーポンはこちら」や「特別なご案内です」など、開封を促す文面を記載することで、反響率が大きく変わります。

1-5.三つ折り圧着ハガキ

三つ折り圧着ハガキは、通常ハガキの3倍もの面積があるため、ハガキの中で一番多くの情報量が記載できる点が特徴です。圧着部分を開く楽しみがあり、圧着加工のないDMに比べ、反響率が高い傾向があります。
活用方法として、既存の顧客に対しチラシに近い量の写真や文章を使った複数の新商品案内や、セール情報の紹介などが挙げられます。二つ折り圧着ハガキ同様に、よく目につく外面に「特別クーポンはこちら」や「特別なご案内です」など、開封を促す文面を記載することで、反響率が大きく変わります。

1-6.OPP/CPP封筒(透明ビニール封筒)

ポリプロピレン(PP)を素材とした、透明ビニールの封筒です。OPP封筒はひっぱると破れやすい弱点があるため、分厚いカタログや冊子の発送には、CPP封筒が適しています。なお、見た目はほぼ同じです。
透明ビニール封筒は、中身が分かり易いだけでなく、宛名ラベルを貼るだけで送付できることや、チラシやカタログ、案内状、注文書を一緒に封入し郵送できるのが特徴です。
活用方法として、食品やアパレル、美容系など、ビジュアル訴求が効果的な商材に関する冊子や、クーポン、商品券、カタログなど分厚い封入物の発送が挙げられます。

1-7.紙封筒

ビジネスシーンでも使用される紙封筒は、中身が見えないため商材を問わず活用できます。顧客が、購入したことを秘密にしておきたい商品のDMにも適しています。
活用方法として、高級感や高品質を訴求する商材、コンプレックス系商材に関する封入物の発送が挙げられます。

2.DM(ダイレクトメール)のサイズ・郵送費用

DMは、ハガキや封筒のサイズによって費用が異なるため、目的だけでなく、予算に合わせて郵送方法を検討する必要があります。

デザインや印刷にかかる制作費は、DMのタイプによってある程度調整できますが、「郵送料金」は必ず一定の単価でかかってきます。
DMは、制作業者や配送業者などによって費用が大きく異なります。当項では、郵便局で取り扱われている内容をご紹介します。

▼通常ハガキ

サイズ 重さ 送料
短辺90~107mm
長辺140~154mm
2g~6g 63円

▼往復はがき

サイズ 重さ 送料
短辺90~107mm
長辺140~154m
4g~12g 63円

▼定形外郵便物(規格内)

サイズ 重さ 送料
長辺340mm
短辺×250mm
厚さ30mm
1kg以内 120円~570円

▼定形外郵便物(規格外)

サイズ 重さ 送料
長辺・短辺・会うさの3辺の合計が900mm以内
ただし、長辺は600mm以内
4kg以内 200~1,330円

▼定形郵便物

サイズ 重さ 送料
長辺140~235 mm
短辺90~120 mm
50g以内 84円

3.DMのサイズを決めるポイント

DMの大きさや形に正解はありません。
より大きな効果を得るためには、予算や目的に応じたDMを制作することが大切です。ここでは、DMのサイズを決める基準について解説します。

■コスト面
DMの発送には、原稿や版下作成費用、印刷代、郵便料金がかかります。
原稿や版下作成は固定費ですが、印刷代や郵便料金は、特定の条件を満たせば大量になるほど安くなる傾向にあるため、DMの部数を増やせば、1部あたりのコストを下げることができます。但し、むやみに部数を増やすと費用対効果の悪い結果が待ち受けているので、目的に合わせた適正部数内での最大枚数が理想的です。
また、郵便料金は一定通数で金額変動するため、最初に確認することをお勧めします。

低コストで大量のDMを発送したい場合、63円で郵送できるハガキサイズがおすすめです。
郵便料金には、通数が多くなると郵便料金が安くなる制度(広告郵便割引)(※1)・カスタマーバーコード割引(※2)・区分け(※3)などを合わせて利用すると、さらにコストを削減できます。

※1 広告目的の郵便物を広告郵便といい、郵便局への事前申請が必要ですが、2,000通以上で割引が適応されます。(通数によって割引率が変動します)
※2 住所情報をバーコードに変換したもので、1,000通以上を郵送する場合に3%の割引が適用されます。
※3 5桁の郵便番号順に区分けすると、2,000通以上で割引が適応されます。(広告郵便の条件に含まれます)

■インパクト面
通常ハガキより大きいサイズのDM(大判やA4サイズなど)は、郵便料金が割高になる反面、大きさだけでなく形を変えるなどの工夫で、受け取る側に大きなインパクトを与えることができます。
また、圧着DMにすることで、多くの情報や写真を記載できるため、より効果的となります。

■封入あり・なし
【封入ありDM】
封入する作業が発生してしまいますが、チラシや冊子、案内状や返信書類など複数種類の印刷物を同時発送することが可能です。
ただ、封を開けるという1ステップが加わるため、そのまま放置される可能性が高まりますが、商品やサービスに関心のある顧客をターゲットにした厚手の冊子や資料、サンプル商品を封入する場合は、封入タイプでも反響が出やすいといわれています。
OPP/CPP封筒などの透明ビニール封筒を利用するなど、開封率を高める工夫が必要です。

【封入なしDM】
ハガキなど単体で発送するDMは、封入DMと比べると封入作業が発生しないため製作コストが下がりますが、ある程度目的を絞る必要があり、多種多様な目的には適していません。
通常ハガキなどは、チラシなど他の郵送物に埋もれる可能性が高いため、開封率の高い圧着にするなどの工夫が必要となります。

まとめ

郵送によるDMには、多種多様なサイズや方法があります。サイズや目的、費用を吟味することも大切ですが、まずは受け取る方の気持ちになって、どのようなDMを送るべきか検討してみてはいかがでしょうか。自社にとって最適なDMの方法が見つかるはずです。

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